19.8.16
恋人の吐く煙を綺麗だと思った
生き延びるには細すぎる腕を綺麗だと思った
頼むからまだ居なくなってくれるな
部屋を片すと死んだ友人からの手紙が出てきた
「お前はまだ俺に会いにくるな」の文字の自分勝手さに辟易とした
会いたいのに会えないなら死ねよって思ったら死んでた
頑張るぞって思った会社をクビになった
申し訳なさそうな先輩に申し訳なかったし
もうしゃがんで暑い中タバコが吸えないのかって思うと寂しくなった
炊飯器や洗濯機を使えるようになった
かさぶたは剥ぐと痛いと分かってるのに剥いじゃう
帰る場所を永遠に探してる
家にいるのに帰りたくなるあの感覚に追われてる
後ろに道なんてないから振り返っても寂しいだけ
一寸先は闇だけど一寸後も結局は闇
生活なんて今の連続でしかない
記憶なんて要らないから生きてたいよな
19.8.16 新城市 26℃ 雨