19.7.11
駅へ向かう人を眺める
沈まない満月は今日も明るい
寝息のリズムに耳をすませる
合わせて呼吸を少ししてみる
その速さを怖い夢かと不安に思う
駅へ向かう人を眺める
朝駅へ向かう事を羨ましく思う
上り電車はこの時間から満員だ
今は31:40だと自分に言い聞かす
お腹の中で何かが消化されている
駅へ向かう人を眺める
生きる理由をふと考える
何も出なくて少し戸惑う
ぬいぐるみで自分を殴る
自分で殴らないのは自分が大切だから
駅へ向かう人を眺める
お巡りさんに言われた「かしこくやれよ」
かしこくやれたら苦労はしない
彼らが守る秩序の中で
今日も変わらず呼吸をしてる
駅へ向かう人を眺める
好きな人を好きだと思う
生きる理由はそれだと思う
結局今日も死にそびれたから
穏やかな自殺を今日も続ける
駅へ向かう人を今日も眺める
19.7.11 墨田区 21℃ 曇り
19.7.10
服に開いた小さな穴もそこからほつれて大きくなる
外でやっても部屋の中でやってもシャボン玉は割れる
どんなに祝福を込めた花束もいつか枯れる
見えないふりを繰り返す
嫌な連絡は読まずに食べてPCが固まれば電源ボタンを長押しする
脳から溢れた文字を必死に両手ですくう
その指の間から文字が流れ落ちやがて川になる
淡い紫の風は割と丸みを帯びている
安らかな寝顔に安堵する
死にたがる割に毎日アプリで自宅への最短ルートを検索する
死にたくて死にたい人なんていないのではと考える
皆生きたい
生きたいから死にたいなら周りの死も少しは救われる
生きたくて死にたい という言葉の絶望感に絶望する
8年前当時の恋人が教えてくれた歌を今でも口ずさむ
海に向かってゲロを吐きたい
寄ってくる魚を眺めていたい
好きな人には会いたいと言いたい
何回も何百回も悪い事をした
その償いとしての余生はもう飽きた
死んだら地獄で結構だから
欲を言えば明日だって幸せに生きたい
19.7.10 墨田区 19℃ 曇り
19.7.08
生活のズレってのは単純で最初は少しの角度のズレでも線が伸びると大きくなる
真っ直ぐ平行に生きれない人がほとんどの今の社会
誰が今日死んでもおかしくないのは頭で分かってても神様が友人じゃなくて他の人を選んでくれたらと憎んでしまう
前の日に電話をくれてありがとう
他愛もない話だけど覚えてる
何も気づけなかった自分でごめん
viberで電話した
あのアプリももう見なくなった
各停より痛くなさそうな急行を選んでくれたのが救い
もうちょい一緒に居たかった
映画監督になりたいって恥ずかしそうに話してくれたの嬉しかった
映画撮ったら主題歌は赤いくらげに頼むから辞めるなよって言ってたのに
約束破りがちなのはお互いだったから
強くは言えないけどこっちは守ってる
一緒に観た映画は今度好きな人とでも観るから
3年経つのにまだあの映画が観れない女々しいね
でもやっぱりもうちょい一緒に居たかった
19.7.08 横浜市 21℃ 晴れ
19.6.28
怖い朝を迎え入れられる
死にたい夜を超えられる
春のウザさ、夏の気だるさ、秋の過ごしやすさ、冬の理由なき悲しさを乗り越えられる
笑えるいたずらを笑う
笑えないいたずらを叱る
映画を見る 鍵を開ける ご飯を食べる ブランコでちょける 切符を買う 万引きを笑う
チョコは甘い
人殺しは犯罪
花は枯れる
冷たいお茶は胃にしみる
坂はしんどい
前より苦いコーヒーを飲めなくなった
結局僕とて例外なく1人では生きられない
それなら死ぬか? 否
歩みを止めるか? 否
1人じゃ生きれないなら1人にならなくて良い
当たり前に気付くのに時間をかけすぎた
なくしたくない傘なら手にしてる
今日も一日頑張れた
さて明日はどう生きる
19.6.28 墨田区 23℃ 雨